クールな外科医のイジワルな溺愛
「お休み中はご迷惑おかけしました。この通り今日から復帰しますので、よろしくお願いいたします」
経理部のみんなに挨拶をして、久しぶりに自分のデスクに向かった。隣の席のナミ先輩から業務の引継ぎを受ける。
ナミ先輩が私の入院中に起きたトラブルは、なんとか収拾がついたという。しかし、その影響で他の仕事が滞ってしまっているみたい。
「これ、全部ですか……」
デスクの上に山積みになった仕事に呆然とする。カレンダーを見ると、いつの間にか月末に近づいていることに気づいた。
入院中に日付や曜日の感覚が遠のいてしまっていた。これはやばい。各販売店の売上管理、各部署の経費の把握、税金の計算……とにかく膨大な仕事を終わらせなければ、月次処理ができない。
もちろん私が会社全体の経理の全てを任されているわけじゃない。みんなと分担していても、この業務量は……。
とにかく早く片付きそうなところから手を付け始める。一心不乱に書類とパソコン、そして電卓と戦い、あっという間に昼休みになっていた。