クールな外科医のイジワルな溺愛

「芹沢花穂、食堂いこーよ」

ナミ先輩が誘ってくれるけど、そんな余裕は無い。頑張っているのに、全然終わらない。

「私、パン持ってるんで大丈夫です。いってらっしゃい」

パソコンのディスプレイを見たまま答えると、先輩の両手に頭を挟まれ、無理やり顔を向かい合わせられた。

「休憩取らずにやるつもり? ダメダメ、効率悪くなるだけだよ。色々話したいこともあるし、行こう」

先輩の目は興味津々といった感じで見たこともないくらいキラキラしている。

これ、ぜったい黎さんのことを根掘り葉掘り聞きたいって顔じゃん。せっかく休憩に行っても、私の心が休まる時間はなさそう。

ずるずると引きずられるようにして食堂に行くと、今朝会った経理の後輩と先輩もいた。彼女たちは普段はしてくれない席取りをしておいてくれたらしく、私とナミ先輩に手を振る。

仕方なくカフェオレだけを買い、黎さんが持たせてくれたサンドイッチをテーブルの上へ。一口目を齧ろうとした瞬間、彼女たちの質問攻めは始まった。

朝のイケメンは誰なのか、どこで出会った何歳の職業は何をしている人か。私とはどういう関係か。


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