恋するオフィスの禁止事項 ※2021.8.23 番外編up!※
時折いつものように頭を撫でてくれて、私は感極まって先輩の首に腕を回してしがみついた。
「先輩っ……先輩……」
少し浮いた背中に手を添えてくれる。
優しい……。 厳しい先輩は、本当はこうしていつも私のことを守ってくれている。
「ん?」
「先輩、好きですっ……」
「俺も……」
キスをせがんできた先輩は、少し余裕のない虚ろな表情をしていた。果てた後、繋がったまま長いキスが続いたが、ふと先輩は唇を離して呟いた。
「あのさ、水野……」
「……はい」
「新しく来る奴と、あんま仲良くすんなよ」
「へ……?」
「一緒に仕事したら誰だってお前のこと好きになる。あんまり気安くしてたら手ぇ出されるぞ」
「そ、そんなことないですよ……」
口を尖らせながらそんなことを言う先輩。赤くなって否定した私だが、ヤキモチを妬かれて嬉しくないわけがなかった。