こんなの心臓もちません!
そうしてなんとか千紘を立たせて、

部屋に向かう。

「ふぅ〜、おつかれ結良ちゃん!」

「凛こそ!」

ほんとどこにそんな力あるのってびっくりしたけど。

片手に氷枕とか体温計とか色々持って、

片手で千紘の身体支えて……。

「さすがだね〜、すっごく頼りになる」

にこにこしながらそう言うと、

「そういうこと普通に言っちゃうんだもんなあ」

「え?」

「ううん、ただね……」

スッと私の耳に口を寄せる凛。

「そういうこと、あんまり言わない方がいいかもよ?
……期待しちゃうから」

「えっ?」

「なーんてね!
じゃあおかゆでも作ってこようかな〜」
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