所長による小動物系女子の捕獲計画
「すいません。私、自分の働いてる事務所の所長がノミネートされた賞さえ知らなくって‥‥」
「いや、気にしなくていいよ。ノミネート自体も名切元さんが働く前の話だからさ」
「あ、じゃあ、まだ前の事務所の時の?」
「うん。ノミネートされた事で名前が売れて、独立する後押しになったんだけどね」
「そうだったんですか。でも私、もっと多和田さんの事知っとかないとですね」
「そう!そうなんだよ!それくらい凄い事なんだよ!」
多和田さんとお互いを向いて話していたら、いきなり向かい側でドンッと強く机を叩く音がした。
「‥‥‥染谷、飲み過ぎ」
呆れた声で染谷さんから日本酒の入ったグラスを取り上げた多和田さんが軽く睨むけど、酔ってるからか、まるで通じない。染谷さんは、勢いのまま、訴えるようだ。
「ノミネートの話聞いた時にさ、俺本当に良かったと思ったんだよ。多和田に、じゃなくて俺の為にさ。」
「はぁ?なんでお前の為なんだよ」
「いや、気にしなくていいよ。ノミネート自体も名切元さんが働く前の話だからさ」
「あ、じゃあ、まだ前の事務所の時の?」
「うん。ノミネートされた事で名前が売れて、独立する後押しになったんだけどね」
「そうだったんですか。でも私、もっと多和田さんの事知っとかないとですね」
「そう!そうなんだよ!それくらい凄い事なんだよ!」
多和田さんとお互いを向いて話していたら、いきなり向かい側でドンッと強く机を叩く音がした。
「‥‥‥染谷、飲み過ぎ」
呆れた声で染谷さんから日本酒の入ったグラスを取り上げた多和田さんが軽く睨むけど、酔ってるからか、まるで通じない。染谷さんは、勢いのまま、訴えるようだ。
「ノミネートの話聞いた時にさ、俺本当に良かったと思ったんだよ。多和田に、じゃなくて俺の為にさ。」
「はぁ?なんでお前の為なんだよ」