【BL】お荷物くんの奮闘記
 魔力値を超えて魔法を使った場合術者はどうなるのか、レベルに見合わない魔法で失敗すればどうなるのか、そういえばまだ、習っていない。


 けれど、ほんの少しでも可能性があるなら、縋らずにはいられない。


「おいユウジ待て! そいつは」


 習ったばかりの蘇生魔法を構築して、彼を中心に展開した。


 ゆっくりと意識が遠退いていく。まるで、眠りに就くまどろみの瞬間のように。

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