【BL】お荷物くんの奮闘記
「ユウジ、だったな。話はそいつが目を覚ましてからでいいだろう」
「ああ。……あれ?」
「どうした」
「いや」
これまで人に、貴様が、なんて不遜な話し方で接してきていた男に急に名前を呼ばれるというのも妙な心地だ。
「名前、呼んでくれると思わなかったからさ」
階下へ向かっていた彼が一度足を止めたが、何も返さずに階段を降りていった。
ヴェルターが退室した直後、眠っていたリュータがもぞもぞと動いた。
「リュータ、大丈夫か?」
「……ユウジ」
目を開けた彼が、勢い良く起き上がってこちらに飛びついてくる。
「よかった、ちゃんと成功したんだな、蘇生魔法」
抱きつかれたまま、うー、と言葉になっていない呻き声が耳元に聞こえる。
リュータに聞きたいことは山ほどあった。師匠が話していた、熾天使のこと、人に転生したという話。こちらへ来た当初からレベルが高く魔物の累計討伐数が多かった理由。彼がもともとこちら側の存在だったなら、もし戻る手段が見つかったとしてもあちらへは帰らないかもしれない。
彼がどちらを選ぶのかも、知りたい。けれど。
「ああ。……あれ?」
「どうした」
「いや」
これまで人に、貴様が、なんて不遜な話し方で接してきていた男に急に名前を呼ばれるというのも妙な心地だ。
「名前、呼んでくれると思わなかったからさ」
階下へ向かっていた彼が一度足を止めたが、何も返さずに階段を降りていった。
ヴェルターが退室した直後、眠っていたリュータがもぞもぞと動いた。
「リュータ、大丈夫か?」
「……ユウジ」
目を開けた彼が、勢い良く起き上がってこちらに飛びついてくる。
「よかった、ちゃんと成功したんだな、蘇生魔法」
抱きつかれたまま、うー、と言葉になっていない呻き声が耳元に聞こえる。
リュータに聞きたいことは山ほどあった。師匠が話していた、熾天使のこと、人に転生したという話。こちらへ来た当初からレベルが高く魔物の累計討伐数が多かった理由。彼がもともとこちら側の存在だったなら、もし戻る手段が見つかったとしてもあちらへは帰らないかもしれない。
彼がどちらを選ぶのかも、知りたい。けれど。