【BL】お荷物くんの奮闘記
「ユウジ」


「ん?」


「おれの側からいなくならないで」


「勝手にいなくなろうとしたのはおまえの方だろ、馬鹿」


「でも、ユウジはだめ、死んだらだめだ」


「オレが魔法使って倒れたの、知ってたのか」


「蘇生された時、おれ一瞬だけ目が覚めて、ユウジが倒れたのに何もできなくて」


 涙を堪えているのだろう彼の声は、か細かった。勇者でも天使でもなく、自分の良く知っている十五歳のリュータだ。


 背中に手を回して、軽くぽんぽんと叩いてやった。赤く燃えていたあの翼は、もうどこにもない。


「オレは、おまえを一人にさせるつもりはねえよ」


 大丈夫。きっと全部うまくいく方向に、オレが連れてってやる。



 リュータが落ち着いたのを見計らったかのように、プロフェットとヴェルターが部屋に戻ってきた。というより入口付近で待ってくれていたのかもしれない。

最初にプロフェットとお茶をしたテーブルに四人で集まって、全てを話すと言った彼が口を開くのを待つ。
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