【BL】お荷物くんの奮闘記
「ユウ」もこういうお人好しで抜けてるとこ、守りたいって思ったんだろうな、と浮かんできて、振り払う。
「ああそうだ、神殿の場所なんだけどな。プロフェットにスマホのフィールドマップ見せて座標確認してみたら、どこが神殿の洞窟のあった場所なのか分かったぞ。空の塔の真下だ」
「真下……塔、引っこ抜かないといけないの?」
単純な勇者様らしい発想である。ついでに言うと文字通り「引っこ抜く」もやればできそうな気がしなくもないあたりがリュータだ。
「その必要はないっぽい。プロフェットに許可取って塔調べてみたら、地下に降りるための階段があった。たぶんそこから神殿へは行ける」
プロフェットを連れて、空の塔の地下階段に進む。地下へはたまに暇潰しで降りたりするようで、詳しいプロフェットにそのまま案内してもらった。
プロフェットの寄り代になっている魔法陣は塔の土地自体にかけられているだろうから、その範囲から出なければ上に行こうが下に行こうが問題ないらしい。
ほどなくして記憶に違わぬ水雹の神殿の一部が目に入った。洞窟の中はあちこち土砂に埋もれかけていたりするというのに、神殿の扉は引き継いだ記憶そのものの状態で凍り付いている。
「わっ、なつかしい」
「リュータ、また火出すか?」
「ああそうだ、神殿の場所なんだけどな。プロフェットにスマホのフィールドマップ見せて座標確認してみたら、どこが神殿の洞窟のあった場所なのか分かったぞ。空の塔の真下だ」
「真下……塔、引っこ抜かないといけないの?」
単純な勇者様らしい発想である。ついでに言うと文字通り「引っこ抜く」もやればできそうな気がしなくもないあたりがリュータだ。
「その必要はないっぽい。プロフェットに許可取って塔調べてみたら、地下に降りるための階段があった。たぶんそこから神殿へは行ける」
プロフェットを連れて、空の塔の地下階段に進む。地下へはたまに暇潰しで降りたりするようで、詳しいプロフェットにそのまま案内してもらった。
プロフェットの寄り代になっている魔法陣は塔の土地自体にかけられているだろうから、その範囲から出なければ上に行こうが下に行こうが問題ないらしい。
ほどなくして記憶に違わぬ水雹の神殿の一部が目に入った。洞窟の中はあちこち土砂に埋もれかけていたりするというのに、神殿の扉は引き継いだ記憶そのものの状態で凍り付いている。
「わっ、なつかしい」
「リュータ、また火出すか?」