【BL】お荷物くんの奮闘記
答えてやると、リュータの抵抗がぴたりと止んだ。
「転移魔法のもういっちょ改良版。師匠から知識だけ貰ったはいいけど、練習してねえんじゃ使えねえし、土壇場でやったってMP足りなくなるだけだろ。
せっかく屋根とベッドと風呂のある環境なんだ、疲れてぶっ倒れても問題ない今のうちにいくらかモノにしといた方が良い」
術者の血を使うものもあるから服はなるべく汚さないようにと思ってな。続けると、彼の口から乾いた笑いが洩れ出した。
「あ、あはは……そ、だね……うん……」
大きく溜め息をついて、リュータが自分でシャツをはだけさせる。
「どれくらい脱げばいい? 何やるの?」
「ほんとはパーティーメンバー全員にやっておきたいんだけど、どうも複数人ってのは無理みたいだからな。はぐれると一番戦局変わりそうなおまえに印つけとこうと思って」
「しるし?」
皆に配ったオリジナルスペルの転移スクロールは、個々人のMPに反応して座標を自動設定するような仕組みにしてある。
こちらの方法の手間を考えるとスクロールを使うのが最も効率的だが、これまで何度も強制単独行動を取らされた身としてはスクロールが手元になくとも誰か一人でも迅速に合流できればリスクを最小限にできると思っている。
「術者と対象者、二人の身体のどこかに印をつけておくと、合流を強く願った時に自動で発動する転移魔法。お互いもう片方の現在地まですり抜け機能付きでワープできる」
「転移魔法のもういっちょ改良版。師匠から知識だけ貰ったはいいけど、練習してねえんじゃ使えねえし、土壇場でやったってMP足りなくなるだけだろ。
せっかく屋根とベッドと風呂のある環境なんだ、疲れてぶっ倒れても問題ない今のうちにいくらかモノにしといた方が良い」
術者の血を使うものもあるから服はなるべく汚さないようにと思ってな。続けると、彼の口から乾いた笑いが洩れ出した。
「あ、あはは……そ、だね……うん……」
大きく溜め息をついて、リュータが自分でシャツをはだけさせる。
「どれくらい脱げばいい? 何やるの?」
「ほんとはパーティーメンバー全員にやっておきたいんだけど、どうも複数人ってのは無理みたいだからな。はぐれると一番戦局変わりそうなおまえに印つけとこうと思って」
「しるし?」
皆に配ったオリジナルスペルの転移スクロールは、個々人のMPに反応して座標を自動設定するような仕組みにしてある。
こちらの方法の手間を考えるとスクロールを使うのが最も効率的だが、これまで何度も強制単独行動を取らされた身としてはスクロールが手元になくとも誰か一人でも迅速に合流できればリスクを最小限にできると思っている。
「術者と対象者、二人の身体のどこかに印をつけておくと、合流を強く願った時に自動で発動する転移魔法。お互いもう片方の現在地まですり抜け機能付きでワープできる」