【BL】お荷物くんの奮闘記
言ってリュータの首に触れた時のように指先で皮膚に下地を作る。それから首元を彼の前にさらけ出して、指した。
「ここ、噛んで」
「えっ? お、おれもやるの」
「師匠から貰った情報通りにやってるだけだ。代替できる部分があるかどうかもレベルの足りないオレには分かんねえよ。嫌かもしんねえけど我慢しろ」
ほらここ。視線を泳がせる彼の頭を引き寄せる。ひっ、と小さく彼が息を呑んだのが肌で感じ取れた。
やるまで逃げないように捕まえておいてやろう。リュータの頭を抱え込む。
それからしばし逡巡して、温かい吐息が肩口にかかった。おずおずと口を開いた彼が遠慮がちに噛み付いてくる。
「傷作らないと魔法陣にならないぞ」
「うう、はい」
「もっと強く」
「はい……」
耳元に聞こえる情けない声はすっかり試験勉強を監督してやっている時のそれだ。
何度か齧られてようやく傷になったのを確認して、スマホのインカメラで傷の経過を見る。
「よっし、とりあえずそれっぽい魔法陣にはなったな。次は攻撃魔法の練習だ。まだ寝るには早いし、付き合ってくれるだろ?」
「うん、……えっと」
リュータを誘って、脱ぎ捨てた服をさっさと身に付けてベッドから立ち上がる。
スマホのステータスも確認してみたが、消費MPはやはりとんでもなかった。買い置きのMP回復薬を荷物からひとつ取り出して口に放る。
「ここ、噛んで」
「えっ? お、おれもやるの」
「師匠から貰った情報通りにやってるだけだ。代替できる部分があるかどうかもレベルの足りないオレには分かんねえよ。嫌かもしんねえけど我慢しろ」
ほらここ。視線を泳がせる彼の頭を引き寄せる。ひっ、と小さく彼が息を呑んだのが肌で感じ取れた。
やるまで逃げないように捕まえておいてやろう。リュータの頭を抱え込む。
それからしばし逡巡して、温かい吐息が肩口にかかった。おずおずと口を開いた彼が遠慮がちに噛み付いてくる。
「傷作らないと魔法陣にならないぞ」
「うう、はい」
「もっと強く」
「はい……」
耳元に聞こえる情けない声はすっかり試験勉強を監督してやっている時のそれだ。
何度か齧られてようやく傷になったのを確認して、スマホのインカメラで傷の経過を見る。
「よっし、とりあえずそれっぽい魔法陣にはなったな。次は攻撃魔法の練習だ。まだ寝るには早いし、付き合ってくれるだろ?」
「うん、……えっと」
リュータを誘って、脱ぎ捨てた服をさっさと身に付けてベッドから立ち上がる。
スマホのステータスも確認してみたが、消費MPはやはりとんでもなかった。買い置きのMP回復薬を荷物からひとつ取り出して口に放る。