【BL】お荷物くんの奮闘記
普段の重装備ではなく軽装に武器ひとつの状態でやってきた男の表情は、珍しく焦燥を浮かべていた。
預けていた転移スクロールで飛んできたらしいヴェルターにその場で話を聞く。
中央都市では神託者を通して、他国では王位を持つ者または統治者へ、大陸全土、人の支配する国へ世界の王から通告があったのだそうだ。
アマキリュータという者と行動を共にしている仲間をすべて捕らえて差し出せ、と。
魔法使い二人と戦士一人。生死は問わないものとして、一両日中に差し出さなければヒトへの祝福を取りやめ、魔もヒトもなく一様に滅ぼす。
手始めに、ヴェルターが所属している王都に攻撃を仕掛けるとのことだった。神託者にはまあ、実際は留守にしているわけだからうまく伝わっていないだろうけれど。それで中央都市は静かだったのか、と納得する。
王に忠実に従っていたはずの王都貴族と住民は震え上がり、身分差の問題で地位を得られない魔族は今回の件でついに本性を現しやがったなとばかりに世界の王への反感を口にしているようだ。
「その通告があったのはいつなんだ?」
「昨晩だ。魔法使い二人と戦士一人、らしいが指名まではされていない。影武者でも用意すれば済む話かもしれんが、そこのそいつと一緒に表を堂々歩かれてはかなわん。騒ぎが収まるまで出歩くな」
「いや――代役を立てても多分無理だ」
預けていた転移スクロールで飛んできたらしいヴェルターにその場で話を聞く。
中央都市では神託者を通して、他国では王位を持つ者または統治者へ、大陸全土、人の支配する国へ世界の王から通告があったのだそうだ。
アマキリュータという者と行動を共にしている仲間をすべて捕らえて差し出せ、と。
魔法使い二人と戦士一人。生死は問わないものとして、一両日中に差し出さなければヒトへの祝福を取りやめ、魔もヒトもなく一様に滅ぼす。
手始めに、ヴェルターが所属している王都に攻撃を仕掛けるとのことだった。神託者にはまあ、実際は留守にしているわけだからうまく伝わっていないだろうけれど。それで中央都市は静かだったのか、と納得する。
王に忠実に従っていたはずの王都貴族と住民は震え上がり、身分差の問題で地位を得られない魔族は今回の件でついに本性を現しやがったなとばかりに世界の王への反感を口にしているようだ。
「その通告があったのはいつなんだ?」
「昨晩だ。魔法使い二人と戦士一人、らしいが指名まではされていない。影武者でも用意すれば済む話かもしれんが、そこのそいつと一緒に表を堂々歩かれてはかなわん。騒ぎが収まるまで出歩くな」
「いや――代役を立てても多分無理だ」