【BL】お荷物くんの奮闘記
 作戦というほど大それたものではないが、先ほど説明した内容をもう一度さらう。

この後の流れとしては、自分が輝炎の神殿に赴き大賢者の魔法――と話しているが、実際には管理者登録を済ませてデバックポイントから操作するつもりだ――を発動させる。

発動に成功すれば、大陸全土の町、村、集落はすべて不可侵の領域となる。

これで、効果が解除されるまでは魔法による進入も物理的な進入も一切できない。

ただし、全方位を不可侵にしてしまうと全員が行き来できなくなってしまうため、王都に関しては門の部分のみ魔法を限定解除しておく。

狭い門を狙って魔王軍が押し寄せてくることが予想されるが、その狭い門一カ所だけであればレベルの高い前衛であるリュータとヴェルターが塞いで、安全な王都の範囲内から後衛であるプロフェットがアイテムでMP回復を行いつつ回復、ノアが援護射撃を行えば、アイテムが尽きない限りは負けることはない。

プロフェットによる回復が追いつかないような事態になれば、一般市民やヴェルターの部下あたりに協力を仰いで市販の回復スクロールを交代で読み上げてもらってもいいのだ。


「けど、ユウジ。王都はそれでいいとしても、他の集落は魔法でいきなり外に出られなくなったりしたら驚くんじゃないかい」


 プロフェットの言葉に、それなんだけどさ、と続ける。


「プロフェット。中央都市では、世界の王から受けた言葉はどうやって皆に伝えてたんだ?」


「皆の前で大々的に口にすることもあったし、広範囲魔法で念を送ることもあったね。……あ、そうか」
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