【BL】お荷物くんの奮闘記
「そう、だよ。ユウジのことが好きだ。応えてほしいなんて思わない。でも、おれを選んでくれなくてもいいから、置いて行かないで。せめて、一緒に行かせて」
――今、オレは無敵になれた気がする。
鼻水を啜りながらの彼のみっともない泣き顔が、最高の万能感を与えてくれた。きっと今ならなんでもできる。魔王を出し抜くことも、現代へ戻る方法を探し出すことも、この世界を変えることだって。
「ほんとおまえは馬鹿だな」
涙で濡れたリュータの頬を、両手で思いっきり押しつぶした。すげえぶちゃいく。けれど、誰よりも一番可愛い相棒だ。
「オレのことを好きだって言うなら、“ユウ”と混同するなよ」
彼の額に唇で触れる。言葉をなくしたリュータが、触れた場所を指で確かめた。
「おまえを一人にしたりしない。“オレ”は、おまえとの約束を破ったことはあるか」
「……ううん」
「だろ。だから信じろ。何があっても、這ってでも、ちゃんと帰ってくるから」
フィールドマップで座標の確認ができる地点までは転移魔法で移動し、そこからはひたすら徒歩だ。
門前に待機するリュータたちのところへ、例の通信アイテムをひとつノアに出しておいてもらってこちらと会話しながらの輝炎の神殿である。
――今、オレは無敵になれた気がする。
鼻水を啜りながらの彼のみっともない泣き顔が、最高の万能感を与えてくれた。きっと今ならなんでもできる。魔王を出し抜くことも、現代へ戻る方法を探し出すことも、この世界を変えることだって。
「ほんとおまえは馬鹿だな」
涙で濡れたリュータの頬を、両手で思いっきり押しつぶした。すげえぶちゃいく。けれど、誰よりも一番可愛い相棒だ。
「オレのことを好きだって言うなら、“ユウ”と混同するなよ」
彼の額に唇で触れる。言葉をなくしたリュータが、触れた場所を指で確かめた。
「おまえを一人にしたりしない。“オレ”は、おまえとの約束を破ったことはあるか」
「……ううん」
「だろ。だから信じろ。何があっても、這ってでも、ちゃんと帰ってくるから」
フィールドマップで座標の確認ができる地点までは転移魔法で移動し、そこからはひたすら徒歩だ。
門前に待機するリュータたちのところへ、例の通信アイテムをひとつノアに出しておいてもらってこちらと会話しながらの輝炎の神殿である。