【BL】お荷物くんの奮闘記
「こんにちは。君を待っていたよ、ユウジ」
こちらを見て自分の呼んだ相手だと分かったのか、彼が椅子から腰を上げて近くまで歩み寄ってくる。
「あんたが神託者さんか?」
「そうだね。わざわざ来てくれてありがとう。君と話がしたかったから、来てもらったんだ」
ブロンドに青い目の、外見で言うなら高校生くらいの年齢に思える。この雰囲気の人物にどこかで会った気がしなくもないが、どうも思い出せない。
「そりゃいいや。オレもあんたに話が聞きたい」
「本当? じゃあ、しばらく話をしよう。お茶はここにもあるから、用意するね」
これが少女であれば、大人の都合で幽閉されたいいとこのお嬢様と一発で表現できそうな雰囲気をしている。悪いドラゴンとかに攫われそうである。
先ほど彼が居たテーブルまで案内され、リュータと並んで腰掛ける。攫われたお姫様を助ける役割の勇者様はというと、警戒していたぶん自分の隣で困惑しているようだった。
「僕がユウジに聴きたい話はほとんど世間話みたいなものだから、君の質問から先に聞こうか」
果実の香りのする紅茶を三人分用意して、神託者――プロフェットが向かいの席に座る。
「わりと突っ込んだ話も聞くと思うけど」
「どうぞ」
こちらを見て自分の呼んだ相手だと分かったのか、彼が椅子から腰を上げて近くまで歩み寄ってくる。
「あんたが神託者さんか?」
「そうだね。わざわざ来てくれてありがとう。君と話がしたかったから、来てもらったんだ」
ブロンドに青い目の、外見で言うなら高校生くらいの年齢に思える。この雰囲気の人物にどこかで会った気がしなくもないが、どうも思い出せない。
「そりゃいいや。オレもあんたに話が聞きたい」
「本当? じゃあ、しばらく話をしよう。お茶はここにもあるから、用意するね」
これが少女であれば、大人の都合で幽閉されたいいとこのお嬢様と一発で表現できそうな雰囲気をしている。悪いドラゴンとかに攫われそうである。
先ほど彼が居たテーブルまで案内され、リュータと並んで腰掛ける。攫われたお姫様を助ける役割の勇者様はというと、警戒していたぶん自分の隣で困惑しているようだった。
「僕がユウジに聴きたい話はほとんど世間話みたいなものだから、君の質問から先に聞こうか」
果実の香りのする紅茶を三人分用意して、神託者――プロフェットが向かいの席に座る。
「わりと突っ込んだ話も聞くと思うけど」
「どうぞ」