君ノいない世界 【完】

馬鹿でも流石に自分の気持ちは気づいてるはずだが。

「え、いや。す、す好きなんじゃ」

「……は？」
ミクは拍子抜けたような顔をする。

「は？」
そんな顔を見て僕もその顔を真似したような顔になっているだろう。

「タスクはただの友達」

「いつもサッカー部って」

「単にサッカーの試合が好きで、中でもタスクが上手いから」

「え、ええ」

これまで予想していたことと綺麗に掠っていく。

えぇ
ってことは…