君ノいない世界 【完】
「わ、私は!」

投げやり。
そんな気がした。
謝ったのがいけなかったのだろう。
すぐに謝るな。そんな風に聞こえた。
見開いた目は今すぐにでも水が溢れだしそうだ。僕は次の言葉を待った。優しく、出来るだけ優しく見て。

「わ、私は、り、リオが好きなのっ!」

「……え」

「ハクがいるのは知ってるけど、もう良いじゃん。」









「ハクは関係ないだろ」
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