君ノいない世界 【完】
「……っ!」
僕にとって魔法の言葉。
君にとって最後の言葉。
二人にとって別れの言葉。

嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ。
何回もその言葉に苦しんだ。
僕が笑っていられるのは、君がいたから。君がいなかったら笑えない。なのに僕が笑ってたら君は救われるわけで、でも僕が笑うには君が必要で、交差した複雑ない気持ちはどこに向かってるのかもわからない。
君がいるなら、単純なのに。
僕にとっての命は君なのに。




『リオ君、あなたは私の命だよ。未来だよ。』
< 27 / 37 >

この作品をシェア

pagetop