職場恋愛
side 山野


高木ちゃんとの電話を終えた後、ロビーで森ちゃんと青葉にも一応状況確認の電話をして色々聞き出したんだが、イライラが収まらなくなって聞いたことを後悔した。

俺は性格上イライラしてんのとかを隠せないタチだから絶対バレるし空気を悪くしてしまう。


最悪に思いながら朝飯までの数十分をロビーで過ごしてギリギリで合流した。

でもやっぱりイライラして食欲ないし、つり目に聞かれてしまった。


申し訳ないけどイライラしてる時はイライラしかしないから出来れば話しかけないでほしいんだけど。



別に関係ないと言おうと口を開いたらスマホが着信を知らせて、画面を見たら『寺内』と書かれていた。

旅行中にあんなこと知ったら全員楽しめなくなるからと思って席を立ったら、今の今まで口いっぱいに朝飯を詰め込んでた未来に止められ、仕方なくその場で出ることに。

束縛激しい女はやめた方がいいな。



「うるせぇな。…はい」


『骨折したんだけど、お前の給料から治療費引いていいか?いいよな?』


「あ?」


『マネージャーの面倒を見ることを条件にリーダーにしてやったはずだが』


「はっ。んなこと知らねーよ」


『今すぐ店に来いよ』


「誰がてめえのために行くかよ」


『お前、本当に口が直らないな』


「直す気ねぇからな」


『マネージャーをクビにして全部お前にやらせてやってもいいんだがな。退社よりそっちのが病めるだろ』


「お前がわざわざクビにしなくても俺が潰す」


『おいおい、冗談はやめろよ。お前がいない せいで店がグチャグチャになってんだぞ?俺は親切心で言ってんだよ』


「俺のせい俺のせいって、どいつもこいつもアホなんじゃねーの?俺はただの携帯コーナーのリーダーってだけで安井が高木にボロクソ言われたことに関しては無関係。
大体、お前は何のためにそこにいんだよ!店長の代理でその席座ってんじゃねえのかよ!!」



勢いに任せて通話終了ボタンを押してしまったがどうだっていい。



どいつもこいつも。イライラさせやがって。


高木ちゃんの世話を頼まれた覚えもなければ俺があーだこーだ言われる意味も分からない。
そっちで起きた問題はそっちで解決しろってんだよ。


これで仕事が無くなったら喜んで他を探してやる。
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