職場恋愛
「どうする?旅行、続ける?それともここで解散してそれぞれで行動する?」


なんだろうこの疎外感。


山野さんとりんちゃんさんとつり目さんはなんとなく1グループって感じがして。

島田さんと航は仲が良い。

…私は?
私はどこに属するの?



私、1人で帰るの?


もうやだよ。
誰かの裏の顔なんて知りたくない。


楽しみだった旅行なのに。
楽しかったのに。



携帯コーナーに異動できてよかったと思ったばかりなのに。



「……っ………」


「結?」
「ゆーちゃん!?」


もうやだ。泣きたいわけじゃないのに。
構ってほしいだけだと思われたくないのに。


悲しくて、辛くて、涙が止まらないよ。


「ゆーちゃん、泣かないで」

「結、大丈夫だから」



きっと、山野さんと島田さんとつり目さんにはうざい女だと思われてる。
航だって、りんちゃんさんだって、本音なんか見えない。
心配してるフリして後で裏切るのかもしれない。

どっぷりハマったところで裏切るのかもしれない。

そんなことになったら、私、耐えられない。



「ゆーちゃん、部屋戻ろ?」

「俺が連れて行きます。鍵もらっていいですか?」


重たい女だと思われてる。


あんなに優しかった高木さんがそんな人なら、こんなに優しい航はどれくらい変わるの?


香織を居酒屋に呼び出した時、高木さんが諭して落ち着かせてたけど、それに感動したのに、嘘だったの?


いつからこんな泣き虫になったの。
いつからこんなに怖くなったの。

どうしてみんな、裏の顔を持ってるの。
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