職場恋愛
「「えっ」」



紙を覗き込んだブス2人は同時に声をあげた。
仲良いな、おい。



「寺内くんは他県の店舗に左遷される」



へぇ。お得意のクビじゃねぇんだ。



「…やっぱりやめます…。無理ですよ、こんな人の下でなんて」


嘘泣きだと思うが飯島は声を震わせていた。


てか、それは同い年の俺の下で働くのが嫌だってことか?
それとも俺が厳しいからか?




店長になる日もかなり近付いたな。
ついにやけそうになる。




「どうして家電のマネージャーが山野なんですか?」


俺しか適役がいないからだろ。アホか。



「携帯でいいじゃないですか…」


2人して俺を嫌だと目の前で言いやがる。
俺だってお前らの教育係なんて御免だわ。

岩木に関しては俺より長いんだからもっとちゃんとしろよ。



それよりも俺は。



「逢坂はリーダーから降ろすべきです。あいつはリーダーには向いてない」


家電のマネージャー枠の下に書かれている『リーダー 逢坂 航』という文字が気になる。


「俺がマネージャーならもはやリーダーはいらないです。せめて島田とか、安井にしてくれたら」



どれだけいいか。



「安井くんはご覧の通り特別班に異動だよ」


確かにリーダーの相田の下に安井って書いてあるし俺自身安井のことはどう頑張っても好きにはなれないけど。



こうちゃんをリーダーにするよりは断然いい。
< 509 / 543 >

この作品をシェア

pagetop