極上初夜は夫婦のはじまり~独占欲強めな社長ととろ甘結婚いたします~
オフィススペースに人はいるはずだが大声で呼ぶわけにもいかないので困っていると、奥から誰か出てきてくれた。
「和奏さんじゃないっすか。ここで会うの珍しいっすね」
現れたのが私の知るヒロくんだったため、ピンと張っていた緊張の糸が徐々に解けていく。
あとの社員さんたちはみんな退社したらしく、オフィスにいるのはヒロくんだけだった。
ヒロくんは「どうぞどうぞ」と笑顔で中へ招き入れてくれたのだけど、肝心の涼我の姿が見あたらない。
「涼我さんならコンビニ行ってるんで、すぐ戻ってきますよ」
こちらから聞かなくてもヒロくんが教えてくれて、ホッと胸をなで下ろす。
訪ねてきたのにいなかったのは不測の事態だったけれど、少し待てば涼我に会えそうだ。
「涼我さんとなんかありました?」
ヒロくんは涼我のことを、仕事中は“社長”と呼んでいるが、プライベートでは“涼我さん”と呼び、公私をきちんと分けているらしい。
今は私とふたりだし就業時間外なので、後者の呼び方なのだろう。
「え? ……なんで?」
「最近、涼我さん無我夢中で仕事してて、なーんか変なんっすよね」
ニコニコと愛想のいいヒロくんに、苦笑いでわからないと首をかしげる。事情を聞きたいのはこっちの方だ。
「あ、帰ってきましたよ」
後ろを振り向くと、コンビニの袋を下げた涼我が驚いた顔をして突っ立っていた。
「和奏さんじゃないっすか。ここで会うの珍しいっすね」
現れたのが私の知るヒロくんだったため、ピンと張っていた緊張の糸が徐々に解けていく。
あとの社員さんたちはみんな退社したらしく、オフィスにいるのはヒロくんだけだった。
ヒロくんは「どうぞどうぞ」と笑顔で中へ招き入れてくれたのだけど、肝心の涼我の姿が見あたらない。
「涼我さんならコンビニ行ってるんで、すぐ戻ってきますよ」
こちらから聞かなくてもヒロくんが教えてくれて、ホッと胸をなで下ろす。
訪ねてきたのにいなかったのは不測の事態だったけれど、少し待てば涼我に会えそうだ。
「涼我さんとなんかありました?」
ヒロくんは涼我のことを、仕事中は“社長”と呼んでいるが、プライベートでは“涼我さん”と呼び、公私をきちんと分けているらしい。
今は私とふたりだし就業時間外なので、後者の呼び方なのだろう。
「え? ……なんで?」
「最近、涼我さん無我夢中で仕事してて、なーんか変なんっすよね」
ニコニコと愛想のいいヒロくんに、苦笑いでわからないと首をかしげる。事情を聞きたいのはこっちの方だ。
「あ、帰ってきましたよ」
後ろを振り向くと、コンビニの袋を下げた涼我が驚いた顔をして突っ立っていた。