極上初夜は夫婦のはじまり~独占欲強めな社長ととろ甘結婚いたします~
「私……涼我が大事だよ。涼我さえそばにいてくれたらそれでいい。ほかの(ひと)は要らない」

 うつむき加減だった私の顔を、視線をはずしていた涼我が覗き込んでくる。

「それ、どういう意味だ?」

 その目には、少しの戸惑いと苛立ちが現れていた。

「さっき駅でお母さんと偶然会ったの。この人だけは逃したくないって思った人は絶対逃しちゃダメって言われた」

「…………」

 真剣な表情で私の言葉に耳を傾けていた涼我の鋭い眼光が、私の瞳に突き刺さる。

「私にとってそれは涼我だって気づいたの。あ、でも! お母さんと話して気づいたわけじゃないよ。ちゃんと自分で気づいた。やっとだけど」

 無意識に涼我の両腕を持って、必死に訴えていた。

「和奏……」

 伝えたいことの半分も伝えられなくて、もっと言葉を発しなきゃと思うと余計に出てこなくてもどかしい。

「俺のこと好きなのか? 友達じゃなく、男として」

「好きだよ! 頭の中が涼我でいっぱいになるくらい好きで――」

 絶対逃したくないの、と続けようとしたところでギュッと力強く抱きしめられた。

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