俺様Dr.に愛されすぎて
「今回の合コン、藤谷さんが幹事やってくれたんだって?ここ初めて来たけど、お店選びのセンスいいよね」
「本当ですか?ありがとうございます」
自然な口ぶりで褒めてくれる彼に、私もにこりと笑顔で返す。
「ていうか、真木先生と超仲良いんだね」
「え!」
ちょ、超仲良い?
嫌味でもなくただ思ったことを言っただけなのだろう彼に、慌てて否定する。
「いえ、別に仲良くなんてないです!ただの取引先の相手ってだけで」
「えー?だってさっきも仲よさげだったし、それにそもそも真木先生が合コンの誘いに乗るってこと自体レアだし!」
「え?」
ってことはつまり、普段は合コンなんて行かないってこと?
「けど、さっきはたまたまひとり来られなくなったからって……」
私がそう言うと、彼はにやりと笑って「実はさ」と声を潜めるようにして、私の肩を抱き顔を寄せた。
少し強引なその手に、つい向かいの真木先生をチラッと見るけれど、真木先生はこちらを全く見ていない。
……気にするわけ、ないか。
そんな私の視線を気にすることなく彼は言葉を続ける。