【短】sand castles
それから、月日は無常にも流れ続けて、あたしももう18歳。
本当に子供と言える年齢じゃなくなってきた。


先パイを何処かで引き摺りながらも、それなりに告白もしたし、されたし、付き合った事もある。


だけど、全然満たされない。
あたしの心はあの日のままで凍ってしまったかのようだった。





「もっと、好きだって言えばよかった…?」



呟きは、虚しさを掻き立てるだけ。
そして、言い様の無い悲しみを運ぶだけ。



目覚める瞬間に、フラッシュバックする幻影。
何度も何度も、フィルムが擦り切れた映画のように繰り返される。


褪せていく場面。
掠れてろくに思い出せない貴方の台詞。
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