あなたのことは絶対に好きになれない!

そう言えば、早坂って名字……。




私はチラ、と早坂さんの顔を見つめる。近距離だから恥ずかしいけど、確かめないわけにはいかなかった。


パッチリとした二重、整った鼻筋、茶色っぽい髪……。


何より、この意地悪な笑顔……っ。



「オウスケ、くん……?」


恐る恐るその名前を呼ぶと、早坂さんは「やっと気付いた?」と言って、更に意地悪くニヤリと笑った。
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