あなたのことは絶対に好きになれない!
「ウ、ウソッ⁉︎ 本当に⁉︎」

私にトラウマを植え付けた、大嫌いな幼馴染ーーオウスケくんと、まさかこんな形で再会するとは!

どうにも信じ難かったけど、彼の首に下げられている社員証に目を向けると、確かに〝早坂 央助〟と書かれている。
それに、私のことを〝クミ〟と呼ぶ男性は、オウスケくんだけだ。


「……っ」

「どうした? 久しぶりの再会に、感動して声も出ないか?」

そう言うと、彼の左手が私の顎に触れる。そしてそのまま、クイと軽く持ち上げられる。


少女漫画とかドラマとか映画でありそうなワンシーン。きっと、世の女性はこんなシチュエーションに憧れるのだろう。


……でも私はっ‼︎


「は、離して‼︎ 大声出しますよ‼︎」

そう言って、彼の壁ドンから力づくで抜け出し、半泣きでその場から逃げ出した。
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