あなたのことは絶対に好きになれない!
「ていうか、定時過ぎてるぞ。それ終わったら早く帰れよ」
「……オウスケくんもね。週末くらい早く帰ってお家でゆっくり過ごしなよ」
「……ああ」
そう短く答えて、オウスケくんは社内に戻っていった。
さりげなく今晩の朝比奈さんとの約束について聞こうと思ったけど駄目だった。教えてくれる気はなさそうだ。
……本当は、直接的に聞けばいいだけ。
吉山さんから聞いたけど、これから朝比奈さんと会うの?って。
でも怖くて聞けない。
私はズルい。
まだオウスケくんへの気持ちをハッキリと自覚していない今なら……オウスケくんに自分の気持ちを伝えていない今なら……このまま彼が朝比奈さんへ心移りしたとしても、きっと自分の傷が浅いと思ってる。
……本当にズルい。
「……オウスケくんもね。週末くらい早く帰ってお家でゆっくり過ごしなよ」
「……ああ」
そう短く答えて、オウスケくんは社内に戻っていった。
さりげなく今晩の朝比奈さんとの約束について聞こうと思ったけど駄目だった。教えてくれる気はなさそうだ。
……本当は、直接的に聞けばいいだけ。
吉山さんから聞いたけど、これから朝比奈さんと会うの?って。
でも怖くて聞けない。
私はズルい。
まだオウスケくんへの気持ちをハッキリと自覚していない今なら……オウスケくんに自分の気持ちを伝えていない今なら……このまま彼が朝比奈さんへ心移りしたとしても、きっと自分の傷が浅いと思ってる。
……本当にズルい。