あなたのことは絶対に好きになれない!
「どうする?」
動揺していると、オウスケくんにそう尋ねられる。
「二人で行く?」
オウスケくんは、強引に誘ってくる訳ではなかった。
いつもだったら、意地悪なことを言って、私のことを翻弄して、気が付いたら彼のペースにはまってたりするのに。
夕方、何故か少し気まずくなってしまったからかな?
だけど私は。
「行く」
即答すると、オウスケくんは少しだけ驚いたような顔を私に向けた。
「珍しい。普段なら〝二人でなんて無理ぃ〜〟とか言いそうなのに」
「わ、私そんな口調じゃないよ!」
文句を言いながらも、いつも通りのちょっと意地悪なオウスケくんであることに少し安心した。
意地悪に安心するなんて、おかしな話だけど……。
「オウスケくん、今日誕生日なんでしょ? だから、お祝いしたいなと思って」
すると彼からは、「なに。誕生日思い出したの?」と聞かれる。
この質問からすると、彼は過去の誕生日会に私がいたことを覚えているんだろう。
「えと、思い出してた訳ではないんだけど、さっき深央ちゃんがそう言ってたから」
「何だ。思い出した訳じゃなかったんだ」
何でもないことのようにそう言うオウスケくんだけど、その表情が、何故か寂しげに見えた……。
どうして、そんな顔するの?
動揺していると、オウスケくんにそう尋ねられる。
「二人で行く?」
オウスケくんは、強引に誘ってくる訳ではなかった。
いつもだったら、意地悪なことを言って、私のことを翻弄して、気が付いたら彼のペースにはまってたりするのに。
夕方、何故か少し気まずくなってしまったからかな?
だけど私は。
「行く」
即答すると、オウスケくんは少しだけ驚いたような顔を私に向けた。
「珍しい。普段なら〝二人でなんて無理ぃ〜〟とか言いそうなのに」
「わ、私そんな口調じゃないよ!」
文句を言いながらも、いつも通りのちょっと意地悪なオウスケくんであることに少し安心した。
意地悪に安心するなんて、おかしな話だけど……。
「オウスケくん、今日誕生日なんでしょ? だから、お祝いしたいなと思って」
すると彼からは、「なに。誕生日思い出したの?」と聞かれる。
この質問からすると、彼は過去の誕生日会に私がいたことを覚えているんだろう。
「えと、思い出してた訳ではないんだけど、さっき深央ちゃんがそう言ってたから」
「何だ。思い出した訳じゃなかったんだ」
何でもないことのようにそう言うオウスケくんだけど、その表情が、何故か寂しげに見えた……。
どうして、そんな顔するの?