あなたのことは絶対に好きになれない!
オウスケくんがピタ、と足を止めて、「え?」と私を見つめる。

つられるように私もその場で立ち止まり、彼を見つめ返すけど……


「だ、だから、その……」

さっきは自然に出てきた言葉が、一度改まると詰まってしまう。

俯いて困っていると、突然、ギュ……っと抱き締められる。
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