キミと初恋。
「かすみ、あんた誰かに殴られでもしたの?」
「えっ?」
突然突拍子も無いことを言うりょうちん。言ってる意味が分からなくて視線を山下さん達からりょうちんに向き直ると、りょうちんは再びしししっと可笑しそうに笑った。
「だってかすみ、今日ずっと頭摩ってるからさ」
あっ、と思って思わず手を引いた。
無意識だった。私の左手は無意識に自分の頭を触ってたみたい。
それはまるで、先輩に撫でられていた時みたいに。
「なっ、ないない。怖い事言わないでよ」
「でも今日何度も触ってるし。自分で気づいてた?」
「いや、今朝すごく頭が痛かったんだけど、お昼の一件でまた頭が戻ってきたみたい……」
「しししっ、なんだー。かすみも大変だねー。お大事に」
労いの言葉をかけつつ、りょうちんはまだ笑ってる。
私はなんとか誤魔化せた……そう思いつつ、心臓がバクバクと破裂しそうなのを必死に押しとどめていた。
……ほんとに、頭痛くなりそうだ。
「えっ?」
突然突拍子も無いことを言うりょうちん。言ってる意味が分からなくて視線を山下さん達からりょうちんに向き直ると、りょうちんは再びしししっと可笑しそうに笑った。
「だってかすみ、今日ずっと頭摩ってるからさ」
あっ、と思って思わず手を引いた。
無意識だった。私の左手は無意識に自分の頭を触ってたみたい。
それはまるで、先輩に撫でられていた時みたいに。
「なっ、ないない。怖い事言わないでよ」
「でも今日何度も触ってるし。自分で気づいてた?」
「いや、今朝すごく頭が痛かったんだけど、お昼の一件でまた頭が戻ってきたみたい……」
「しししっ、なんだー。かすみも大変だねー。お大事に」
労いの言葉をかけつつ、りょうちんはまだ笑ってる。
私はなんとか誤魔化せた……そう思いつつ、心臓がバクバクと破裂しそうなのを必死に押しとどめていた。
……ほんとに、頭痛くなりそうだ。