恋に涙を花にはキスを【コミカライズ連載中】

お湯の中に顔を半分沈めた。
考え事をする時無意識にしてしまう、癖みたいなものだ。


東屋さんは、私の気持ちを軽く見てると思う。


糸ちゃんが私に囁いた不安要素だとか。
急に不自然なくらいに甘い、東屋さんの態度だとか。


綺麗な感情だけでないものがいくつもいくつも交錯して、私をここに招いたこともちゃんと全部わかってるつもりだ。


理屈じゃない、簡単には片付かない感情が、東屋さんの中にあって。
私の中で毎日毎日、傷ついたって東屋さんが消えなかったように。


……味見はするけどね、って。


本当に躊躇ってるのはどっちなの、って。
思ってしまう。


だから私は今日、東屋さんを誘惑しようと思う。
しようと決めた。

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