恋に涙を花にはキスを【コミカライズ連載中】

ひきつれて裂けそうな感覚と、ひりひりと火傷のような痛みに身体が強張っていた。
だけどどこがどう力が入ってるのかももうわけがわからないし、力の抜き方もわからない。


すると彼が肩に乗せた私の足の指を一つ一つ手で解し、膝やふくらはぎにキスをした。


「しばらくじっとしてるから。怖くないよ」


そう言いながら、手が絶えず労るように、太股や腰、下腹部を撫で続ける。
そして涙でぼろぼろの私を見下ろし、それはそれは、優しい苦笑いを浮かべた。


「……初めてだった?」

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