恋に涙を花にはキスを【コミカライズ連載中】
「し、してない!そんな、」
「は?」
「嘘だって思われても仕方ないけど、京介くんが思ってるようなことはしてない!」
かっと頭に血が登って、つい声を荒げた。
私だって、第三者で聞いたらそんな馬鹿なって思う。
ひとえに、東屋さんがどれだけ私に興味ないか、そのおかげに過ぎないのだけど。
信じてくれなくても仕方ないけど、嘘じゃない。
「んなわけないだろ、何今更取り繕ってんの?」
「だってほんとに、」
「いいって、んなの。どっちにしろ俺と別れてそいつと付き合うんだろ。なんの慰めにもならねーわ」
彼は未だうずくまったまま、頭を抱えた。
うなだれ、ぐしゃぐしゃと髪を掻きむしる。
「あーあ、馬鹿馬鹿しい。いいよもう」
「き、京介くん……」
「俺だって、酔って簡単に男に股開く女、冗談じゃねぇし」
くそっ!
と彼は辛辣に悪態をつき立ち上がると、私の足元に殆ど投げつけるように、手にしていたビニール袋を放った。