私の物語(仮) ~ 生きてる意味知る為に~学生編

学校には中庭があり その場所に行くのが好きだった

授業の一環としてお皿を作ったり 手編みのマフラーを編んだり ゲートボールなどをした

手編みのマフラーは手が使えなかった為 厚紙で手形を作り それを持って編んでいた

それでも編むのは 大変だった

その頃は まだ車椅子に乗っていてどうしても歩きたくてリハビリ時間以外で歩く練習を何度もした

転倒もした その時たまたま通ったおじさんに笑われたのを覚えている

すごく恥ずかしくて笑うしかなかった

リハビリを頑張っていたので歩き方は悪いが 歩けるようになった

毎日学校が終わるとリハビリに励んだ

頑張っていても すぐに良くならない 歩いてもすぐに転びそうになる

左手は全く使い物にならない

今まで車椅子だったからかいつしか左手が勝手に動くようになった

力を入れようとしていないのに勝手に手首が内側に曲がったり 肩に力が入ったり まるで心に反応するかのように 笑ったり 怒ったり 緊張したりするだけで 手首や肘が動き これは私にとってとても嫌なものだった

< 8 / 96 >

この作品をシェア

pagetop