鬼社長の魅惑のボイス。

「ふざけてるのは、お前の方だ。
いいか?お前の人生は、全て我が須藤グループに
捧げろ。話は、それだけだ」

そう言うと会長は、
病室から出て行ってしまった。

すると社長は、
壁をガンッと拳で叩きつけた。

「社長!?」

「何が我が須藤グループに捧げろだ。
ふざけるな!!
俺の人生は、俺のモノだ。
俺には……世界中の人に俺の声を届けたいと言う
夢があるんだ!」

悔しそうな表情で言う社長。

社長の夢……それは、
世界中の人に声優として声を届けたいと言う
壮大な夢だった。

「社長……私……」

その夢は、私も応援したいと
心の底から思った。だが、
会長からクビ宣告された。

私は、もう社長の専属秘書として
そばに居られないの……?

そんなの嫌だ。

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