だからそれは、愛じゃない。




 この状況に耐えきれなくなった鶴橋くんは『くっそ!!!』と舌打ちして、私達の教室から出て行ってしまった。



 ………やってしまった感が半端ない。


 どうしたら良いか、冷や汗が止まらない私は、良太くんと祐樹に視線を移す。



 『そもそもさ、"あんまり男と話すのはどうかな?"って朱里さんに言ってきたんだから最後までその言葉を貫けっつーの! 話脱線させすぎ!!』と、まだ鶴橋くんの話題で盛り上がっていた。



「その言葉を貫いても、どうせ良太に言い負かされるじゃん??」



「そんな事ないよ。鶴橋先輩がその言葉を貫いてたら俺の負けだったよ。『男と話したらダメ』って言った時、『男と話したらダメなんて言ってない。あまりにも二人が仲良く話してたから心配になっただけ』って言ってくれてたら、俺もそれ以上何も言えないじゃん??」



「あ、そっか。そうだな」



 良太くんの政党な意見に、祐樹と私は相槌を打ちながら納得していた。



 って、納得してる場合じゃない!!



 ど、どうしよう、鶴橋くん。追いかけたがいいかな………


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