だからそれは、愛じゃない。
「良太、何で俺の高校なんだよ」
なんだか勿体なくて思わず聞いてしまう。
良太だったら普通に学力激ムズの名門高校に行けちゃうだろうに。
完全に親目線状態な俺。
そんな俺に細い目を向ける良太。
………いらん事を言い過ぎたかなと、内心ヒヤヒヤしていると『和谷くんとバスケしたいからに決まってるじゃん』嬉しすぎる事を言ってくれた。
俺もまた良太とバスケしたい。
良太の”バスケしたい”その言葉が素直に嬉しかったのに、
「まあ本音は、好きな人がその高校にいるからなんだけどねー」
へラッと可愛く笑い、俺の心を粉々に打ち負かす良太は鬼だ。
………良太に好きな人がいたなんて。
そうだよな。
俺が朱里を想ってるように、良太だって好きなヤツくらいいるよな。
「――で、和谷くんはどうなの??」
「え、何が??」
「朱里さんと。まだ付き合えてないの?」
……………え。
一言も"朱里が好き"って話してないんだけど。