【中編】彼女様は甘い味。
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───…。
…あれ?
こんなところにウーたん。
まったくもう!
こんなとこにいたら危ないじゃないの…
「…ウーたん、」
自らの声に驚いた様子の奏音。
そしてガバッと起き上がり周りをキョロキョロ見渡す。
…結衣ちゃんに、恵ちゃんに。
っっ!
「れ、…れれ?!」
「蓮二の名前は『れ』じゃないよ?」
つかさず愁の突っ込みが入る。
そもそもまず。
…何で、
何であたしの部屋に皆さんが居るのですか?
夜間に男子寮の生徒は女子寮に入ってはいけない。
…コレ!!
お約束ごとですよね!?
知りません。
「…お前さぁ、何でそう上手く倒れるかなぁ」
呆れるたような口調で蓮二は言うと、奏音の寝ているベッドの横にくる。
口調の割にその表情はどこか落ち着かない感じ。
何だかんだで、
「蓮も心配してたんだね?
…可愛いっ、」