【中編】彼女様は甘い味。
目を凝らしてソレを見てみますと…
「あみだくじでやんのかよ、」
あ、…先に言われてしまいました。
そんなことを思っていると、隣の不機嫌そうな蓮先輩はベッドにもたれ掛かるように座り直した。
「うんっ!
…ささ、名前書いて~!!」
その髪を蓮先輩に渡すとそれと一緒にペンも手渡した。
よく見ればそのペンは、…あたしのもので。
可愛い可愛い、ウーたんの妖精バージョンがちょこんと付いている期間限定で手に入れた超プレミア物!!
それを大塚先輩は勝手に持ち出してあみだを作成してしまったのですね。
けど奏音の性格上。
それを注意することも何もせずにその光景を見ている、だけ。
「…おい、愁。」
すると聞こえてきたのは蓮先輩のやや低い声。
その声に大塚先輩もビクッと身体を反応させて、作り笑いを浮かべる。
「なぁに?」
「何でお前の名前が先に書いてあんだよ、」
その言葉に奏音同様、他の皆もその机の上に置かれた白い紙を見た。
「あっ!!
…もしかして愁、奏音ちゃんの部屋になろうとしてるんじゃないのっ?」
葛木先輩のその一言で、即座に反応した人が一人。
「変なことばっか考えてんじゃねーよ!変態カマ野郎が、」
「カ、カマって!!俺はオカマじゃねぇよ男の中の男だよ!」
二人の間に火花が散っているように見えます。…あたしには、
「俺は結衣の部屋に泊まる」