幼なじみじゃ、なくなった夜。
「私のこと覚えてますか?」
「もちろん、足立さんだよね?榎波の後輩の」
こんな可愛い子、なかなか忘れるわけないよ。
今日も綺麗に巻かれた髪の毛と、セパレートされた長い睫毛が完璧すぎて美しい。
コクコク頷いた私を見て、足立さんは一層笑顔になると、嬉しそうに言った。
「よかったです、忘れられてなくて。私、実はずっと瀬戸内先輩に聞きたいことがあって」
「え、私に?」
「はい」
ニコッと足立さんが少しだけ首を傾げて頷く。
キラキラオーラ全開の足立さんが、なんだかこの微妙に埃臭い資料室から妙に浮いて見えた。
「瀬戸内先輩って、榎波先輩のことどう思ってるんですか?」