極甘求婚~クールな社長に愛されすぎて~
ただ、その様子を見ていた芳川さんは首を捻った。


「紬が女性を褒めるのって珍しいよな。ミスキャンパスの元カノでさえ褒めたの聞いたことなかったのに。この子、顔だけじゃないの?」


何の話?と思ったら、芳川さんは私の体を上から下に眺めた。
その卑猥な感じの視線が胸元の辺りに落ちたのを見て、一気に気分が悪くなる。
体ごと背けると紬が低い声で制した。


「彼女をそんな目で見るな。本当に優秀な税理士なんだ。絶対に手放したくないほどに大事なんだよ」
「ふーん。そこまで言うならちょっと力を貸してくれない?」


そう言うと芳川さんは私が口を付けていたウーロン茶を奪い、一気に飲んでから紬には聞こえないように彼に背を向けて囁いた。


「俺の同期が不倫相手との交際費に会社の経費を使ってしまったんだ」

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