極甘求婚~クールな社長に愛されすぎて~

「遠藤さんもそう思いますよね?」
「まぁ、そうね。だからこそ無駄な足掻きだと思うのよね。それにそもそも若い時代は戻って来ないんだから。だからね、楓ちゃんも仕事ばかり頑張ってないで、綺麗なうちに嫁に行かないと後悔することになるわよ」


急に話の矛先がこちらに向いてきた。
でもマズイと思ったときにはもう遅い。


「彼氏は出来たの?誰か紹介しましょうか?」


歳を重ねても女性はこの手の話題が好きらしい。
目を輝かせながら遠藤さんはグッと距離を縮めてきた。


「もういい歳なんだからそろそろいい人探さないと。あ、ほら。楓ちゃんのお客様の中津川さん?あの社長なんていいんじゃない?カッコいいし、財力もあるし」
「おぉ、アイツは男から見てもなかなかだからな。勝俣くんを嫁に出すなら彼が今のところいちばんかな」


ベルトを外した所長が美顔ローラーだけを転がしながら遠藤さんの話に乗っかった。

でもどうしてそんな話になるのだろう。

私と紬はクライアント先の社長と担当税理士。
それ以上でも以下でもない。
なにより紬にとって私は今日になってようやく税務を任せられるようになった税理士だ。
恋愛対象の「れ」の字にも当てはまってないだろう。

それに…
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