極甘求婚~クールな社長に愛されすぎて~
初めてのキスは互いの体温が感じられるほどに長く、優しく、暖かいキスだった。


「やっとキス出来た」


至近距離でそんなこと言われて、嬉しそうに微笑まれたら胸がギュッと締め付けられ、体が熱くなり、彼を求める。


「もっと…もっとキスして欲しい。私に触れて欲し…っ」


言い終える前に、さっきのキスとは正反対の激しく熱いキスが降ってきた。

強く唇が押し当てられ、唇が吸われる。


「ん…っ」


甘い声が漏れる。
そのタイミングで舌が口内に入り込んできた。
そして舌先が弄ばれ、舌が絡み合う。
それは角度を変え、ベッドに横になってからも何度も何度も繰り返される。

唇から全身までが熱くなる。


「ん…あ…もう」


キスだけで意識が飛びそう。

それを堪えるように顔を横に振ると、露わになった首筋に紬は唇を押し当てた。


「ひゃあ…っ」


急に触れられて声が上がってしまった。

恥ずかしくて口元を手で覆う。

すると紬も口元に手を当て顔を逸らした。

顔が赤い気がするのは気のせいだろうか。

間接照明の薄暗い灯の中でははっきりとは見えないけど…。


「楓の肌に今、初めて触れたけど、声以上にヤバい」
「え?そんなこと初めて言われました」


経験はひとりだけど。
というより言わなくてもいいことを口にしてしまった。


「元カレくらいいるとは思っていたが、この肌に先に触れた男がいると聞いてしまったら上塗りしたくなる」


スイッチが入ってしまったらしい。
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