極甘求婚~クールな社長に愛されすぎて~
頭がぼんやりする。
唇が自分のものじゃないみたいにじーんとする。
触れば腫れたように熱っぽい。
長いこと濃厚なキスをしていたんだ。
無理もない。
ただ、疲れが溜まっていたとはいえ、意識を失うなんて。
紬を驚かせてしまったかも。
「んー…っしょっと」
気だるい体を起こし、今が22時過ぎだということをベッドサイドの時計で確認してから隣で寝ている紬を見る。
「わー、寝顔もカッコいい」
肌は綺麗だし、パーツのバランスがいい。
布団から出ている首筋にはほどよく筋肉がついていて色気が感じられる。
この人に抱かれたんだ、と思ったら体が熱くなり、一気に記憶が蘇ってきた。
「わぁあ」
恥ずかしくて布団を被る。
でも自身の体に赤い跡が無数にあるのに気付き、ガバッと布団から出る。
するとそのタイミングで紬と目が合った。
「あ、すみません。起こしちゃいましたか?」
「いや、起きてた。きみの寝顔がどれだけブサイクなのか確認しないといけなかったから」
「な…っ?!」
なんて失礼なことを言うのか、と思ったら私が前に言ったことだと思い出した。
でも自分の寝顔なんて知らない。
「どうでしたか?」
恐る恐る聞くと紬は体を起こしてから私の頭をそっと撫でた。
「大丈夫。可愛かったよ。楓は可愛い。今まで見てきた女性の中でいちばん綺麗でいちばん可愛い」
「んー?いや、それはないですよ。言い過ぎです。だって元カノ、ミスキャンパスでしたよね?」
あまり褒められると変に冷静になるものだ。
ミスキャンパスに敵うとはいくらなんでも思わない。
でも紬は私の言葉を否定する。