ワケあって本日より、住み込みで花嫁修業することになりました。
謙信くんと初めて会ったのは私が三歳のとき。
もちろん当時の記憶などうろ覚えで、私の記憶にしっかり残っている謙信くんは小学校高学年の頃だ。
それ以前の謙信くんを私は知らない。幼少期はどんな感じだったのかな? きっと赤ちゃんの頃から可愛かったんだろうな。
あれこれ想像していると、アルバム片手に戻ってきたおばさま。ふたりでソファに移動し、早速ページを捲ったんだけど……。
一ページ目は生まれたての写真だとばかり思っていたのに違った。ランドセルを背負った小学校、中学年頃の写真だった。
あれ……? もしかしてもっと後ろのページに赤ちゃんの頃の写真があるのかな?
そう思いページを捲っていくものの、それ以降は小学校高学年、中学生、高校生と続いていく。
どれも私が知っている謙信くんばかり。
不思議に思いながら眺めていると、隣でいっしょに見ていたおばさまが口を開いた。
「本当に謙信は、施設からうちにきてからずっといい子でね。手のかからない男の子で、ちょっぴり物足りなかったわ」
感慨深そうに話すおばさまの話に、耳を疑う。
「え……施設、からって……?」
もちろん当時の記憶などうろ覚えで、私の記憶にしっかり残っている謙信くんは小学校高学年の頃だ。
それ以前の謙信くんを私は知らない。幼少期はどんな感じだったのかな? きっと赤ちゃんの頃から可愛かったんだろうな。
あれこれ想像していると、アルバム片手に戻ってきたおばさま。ふたりでソファに移動し、早速ページを捲ったんだけど……。
一ページ目は生まれたての写真だとばかり思っていたのに違った。ランドセルを背負った小学校、中学年頃の写真だった。
あれ……? もしかしてもっと後ろのページに赤ちゃんの頃の写真があるのかな?
そう思いページを捲っていくものの、それ以降は小学校高学年、中学生、高校生と続いていく。
どれも私が知っている謙信くんばかり。
不思議に思いながら眺めていると、隣でいっしょに見ていたおばさまが口を開いた。
「本当に謙信は、施設からうちにきてからずっといい子でね。手のかからない男の子で、ちょっぴり物足りなかったわ」
感慨深そうに話すおばさまの話に、耳を疑う。
「え……施設、からって……?」