ワケあって本日より、住み込みで花嫁修業することになりました。
おじいちゃんの病気がどんなものなのかわからない。けれどきっと大きな病気なんだと思う。

もしかしたら私がひとりになってしまうかもしれない。……だから結婚を決めたって本当なの?

もし……もしも本当だったら私っ……。


ズキズキと痛む胸を押さえ、一弥くんとファミレスを後にし、向かった先は都内で有名な大学病院。

夜間専用出入り口から入り、薄暗い廊下を進んでいく。するとここまでなにも言わなかった一弥くんが尋ねてきた。

「なぁ……お前、大丈夫だよな?」

「えっ?」

「ここまで連れてきて今さらだけどさ、ちゃんと現実受け止められるよな?」

足を止めた一弥くんに私もまた足を止め、見つめ合う。

「じいちゃんのことも、あいつのことも」

私の真意を探るような目を向ける一弥くんに、息を呑む。

私……受け止められるよね? だからこうしてついてきたんだよね?

自分に聞いてしまう。
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