君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
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「それで………、優葉。 一体何があったの?」
ーーー想いを確かめあった後。
李人は、自分のベッドに優葉を座らせ、その肩を抱き寄せながらそう優葉に問いた。
「さっきの優葉は尋常じゃない程取り乱してたから………心配なんだよ。さっきも言ったけど、俺は何があっても優葉への気持ちは変わらない。 ………だから、話して?優葉」
「李人君………」
(李人君の気持ちを知る前は………瀬名君の事を李人君に知られたら、 李人君に失望されるかもしれないと思って………とても怖かった。
今も………瀬名君の事を李人君に話すには、勇気がいる。 だけど………)
そこまで、思うとーーー優葉は息をすぅっと大きく吐き、心を落ち着かせる。
(だけど、私を………好きだと言ってくれた李人君を信じたい………)
そう思った優葉は………李人に和泉との事を言う決意を固め、重い口を開いた。
「………分かった。 話すね………」
その後、優葉は高鳴る鼓動を落ち着かせながらゆっくりと和泉との間にあった出来事を李人に話した。
「………瀬名、ってアイツだよな? ………瀬名 和泉。花火大会の日………優葉とコンビニにいたよね?」
「う、うん………」
李人は優葉の話を聞き終えた後ーーー、一気に表情が険しくなり怒りに満ちた声でそう呟いた。