君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
「ありがとう………、優葉」
そう言って、李人は優葉の頰にそっとキスをした。
また、照れから顔を真っ赤にする優葉を見て、李人の心には優葉に対する愛しい気持ちがこれでもかというほどに溢れる。
「………ああ、もう。 本当に。 瀬名と向き合えばいいって言ったはいいけど………、やっぱ優葉は可愛すぎる。………行かせたくない」
そう言って李人は再び優葉を強く抱きしめる。
「………っ、そんな………」
優葉が遠慮がちにそう呟けば、李人は半端、呆れたようにふぅと軽く溜息をついた。
「鈍感すぎるのも考えようだね。 ………言っとくけど優葉。お前は、本当に可愛いから。
どんなに着飾った女優やタレントもお前と比べたら全く魅力的じゃない。もうちょっと自覚して?」
「っ、いや、いくらなんでもそれは言い過ぎ………ッ!?」
優葉が否定の言葉を口にしようとした途端ーーー李人は今までにない程の力で優葉を抱きしめた。
「………言い過ぎじゃない」
「ッ、李人君っ………?」
「………それくらい、優葉は可愛いんだよ。 そして………その可愛さを知ってしまえば、男なんていくらでもお前に寄ってくる。
だから………本当は、瀬名のところになんか、絶対に行かせたくない。
優葉を俺だけの中にずっとずっと閉じ込めていたい。 ………俺だけが、優葉の可愛さを分かってればいいんだよ」