君は、近くて遠い。ーイエナイ三角関係ー
「だから………そんなに悲しそうな顔をしないで………?」
そう言い、優葉は李人の頰をその手で包む。 少しでも、李人に優葉は分かってもらいたかった。
優葉も、李人と同じくらい………李人に優葉だけを見てもらいたいと願っていた事をーーー。
「………ッ、優葉ッ………!」
李人は………そんな優葉をもう一度強く抱きしめ返した。
「好きだ………! 好きだ………! 他の男になんか、何があっても渡さない………!ずっと、俺だけのものだ………!優葉っ………」
優葉の心の奥底で昔から募っていた李人への深い想いを聞いた途端………李人は、 優葉への愛情を抑えきれなくなった。
「俺の心の糧も………ずっと、優葉だっ………」
「っ、私もだよっ………、私も、李人君が好きで………好きで、心の糧だよ………?」
そう言い、また愛しげに李人を見つめ微笑む優葉を見た瞬間、李人にある衝動が沸き起こった。
「………ッ、 李人君っ………!?」
李人は、優葉が着用している花柄のホワイト刺繍ブラウスを捲り上げた。
「っ、そんなとこ………! んんっ………」
突然の事に戸惑う優葉に李人は深く口付ける。
次にあらわとなった優葉の胸元に………李人は、深くキスをし、花を咲かせた。
優葉は、李人のものだという赤い花をーーー。